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　老人性うつ病は、老年期痴呆についで老年者に多い心の病気です。

　発病のメカニズムについては、まだ明確にされていません。痴呆と紛らわしい症状もあり、進行すると自殺にまで進展することがある病気ですが、適切な治療により治ることも多くなっています。うつ病は加齢と共に増加する傾向にあり、日本では、うつ病患者の約四分の一は６０歳以上の老年者です。


　憂うつな気分になり、何もする気がなくなるのが主な症状です。とくに長く続く不眠は、診断する上で重要な症状です。また自発性がなく、他人に対して無関心となるため、痴呆と紛らわしい症状も見られます。


　薬の効果があらわれはじめ、うつ病の回復の兆しが見えてきたとき、突発的に自殺する例が多く見られます。周囲の人は、患者を一人きりにしない、また、患者のまわりに危険なものをおかないなどの配慮が必要です。

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